先日、習慣づけの話を書きました。
今日は、私が習慣を作る上で、もしかしたら一番の難関だったかもしれない、そして今ではとても大事にしていることを書きます。
「ここでやめたら、ずっとやめそう」という状態は不健全
「何かを続けよう!」と思って頑張っているあなたには、こんな想いや経験はありませんか。
- 習慣を邪魔する時間に入る不意の予定にイライラする
- 色々始めて、続けられるけど、時間が足りなくてしんどい
- 自分は一度やめたらやめ続けてしまう人間だ
もちろん、私にもありました。
- ジムに通えない期間があると不安…
- プロテインやサプリの在庫がなくなると不安…
- 前もって予定が入ってしまったら無理をしても空いている時間でジムに行ってしまう…
こんな状態です。
もちろん、落ち着かないなんてことはない人もいるんです。
うま~く予定を調整したり、多少のことを初めから気にしないでいられたり。すごく羨ましいです(笑)
習慣を続けるほどに、疲れていく
私は先程書いたような状態だったものだから、ジムに通い始めて1年以上、決めたペースを破ることはありませんでした。
思えば今まで習慣づくりに何度もチャレンジしましたが、続いている間だけは極端なほどに続けてきました。
そしてやめると、二度と始まらない。
きっと、本当に疲れてやめて、生活にうまく組み込むことができなくて、メリットが見えなくなっていたんだな、と今から思えばわかります。
それが一番良くない形で出ていたのが食習慣。
自分が決めたルール以外の食事がいやで、
知人との外食、他人の作った食事、ほとんど一切とれませんでした。正直、めっちゃ窮屈で、だんだん疲れていきました。
縛りが多いことはストレスになる
習慣づけの話でも書きましたけど、人生にはいろいろな事が起きます。
悲しいことも、楽しいことも、時間をとられてしまうことも。
仕事も毎日ありますし、時には体調が悪い日だってありますよね。
断言します。それで毎日に組め込めないくらいなら、
「習慣」を破ることに罪悪感を抱いてしまう状態は、ただの縛りゲーです。
習慣という名を借りた、単に人生を窮屈にするルールを増やすのは、もうやめましょう。
キャパシティには限界がある
そもそも、良い習慣を増やそうとしていたとしても、増やしているだけではすぐにキャパシティがオーバーします。
良いことを増やしているのに、増え過ぎたら悪いことになっていくこともあるんですよね。
例えるなら、「狭い部屋の中を良いもので埋め尽くして身動きが取れなくなる」みたいな感じです。
良いものからも取捨選択をするべき
もちろん、悪習慣を断ち切ることは大事なことです。
でも、減らせる悪い習慣にも限度があるんですよね。
だいいち習慣って、「良い」「悪い」ってばつっと分けられるものでもなかったりします。
そうなってくると、良い習慣と思うもののなかからも、さらに取捨選択するすべを身に着けたほうが、身動きがとりやすいです。
仕事のスケジュール立てでも、バッファは必ず作ります。
なので、日常にも当然バッファは必要になってくるのです。
きちんとバッファを確保した上で、どの習慣を残すか、という作業は、習慣が窮屈になっている人にとって必要不可欠です。
だから、やめてみましょう!
やめるのがこわいの、わかります。でも、いっぱいいっぱいの荷物を少し下ろすだけ!
ひといきつくヒントになりそうなことをまとめてみます。
悪いことをやめるより、良いことをやめるほうが難しいと心得る
習慣づけの話で、デメリットを増やせば行動の頻度は下がっていくというお話をしました。
ぶっちゃけていうと、悪いことをやめるのって、それを使えば簡単なんです。
でも、自分が良いと思ってることを選別するのって難しいんですよ。だってメリットのほうがたくさん挙がるわけですからね。
やめるTIPS1:少しずつやめる
実際どうやってやめればいいのか?ということですが、勇気を持ってスケジュールをほんの少し緩めてみるのが良いです。
まったくやらないのは怖いかもしれないですが、緩めることなら可能かもしれませんね。
たとえば、運動ならば時間を減らしてみる。
食事ならば、制限をほんの少し減らしてみる。
これなら、「完全にやめた」ことにはなりませんし、またもとに戻すこともできそうです。
やめるTIPS2:「やめる目的」を作る
ちょっとしたスケジュール変更に対応するくらいなら、TIPS1のちょっとずつやめるくらいで可能かもしれません。
でも、旅行や繁忙期など、外的要因にまとまった時間が必要なことはあるかもしれませんね。
そして、習慣化で疲れてしまっている人にとって、難関はこちらの「一定期間の停止」です。
TIPS1ができても、完全にやらない日を作るのはちょっと…と、なかなか休めない状態のときには、やめてみることに動機づけをしましょう。
なぜやめることが無理なのか?という気持ちを分解してみると、「またはじめられるかわからないから不安」や「やめてしまったら即もとに戻る」という誤解や、「サボりなんじゃないか」という、ある意味自分を厳しく律する部分が大きいと思います。だからやめられない。
私がおすすめするのは「やめること」にも目的をもたせてみることです。つまり、実験。「やめたらどうなるか知る」こと。
ちょっと抽象的な言い方になってしまいますが、「行動すること」だけが行動ではないんですよね。「行動しないこと」も、行動なのです。
「3日休んだらどう感じるか知る」ために、休む。
休んでみた状態を知ることで、自分が続ける上で役立つデータが得られると考えてみることで、「やめること」が「単なるおサボり」ではなく、計画性を帯びてくるんですね。
強い計画性と目的意識をもって、これまで習慣を続けてきたあなたには、この方法はきっと力になります。
私が休んだきっかけと、思ったこと
私が休めるようになったきっかけについて少しお話します。
いや、本当に大変でした…そわそわドキドキするし…
きっかけはパーソナルトレーナー氏の提案
私が最初にやめてみた当時は、隠れ肥満を解消するための増量期。
たくさんご飯を食べて、しっかりトレーニングするという期間です。
もうすでに1年ほど、自分としてはきつい重さのものを持ち続け、週4のペースを破ることなくトレーニングをしていました。
師走のある日、担当してくれているパーソナルトレーナー氏から「年末年始はトレーニングを休んだほうがいいよ」と提案をもらいました。
心の拠り所を失う怖さ
「年末年始に!?どうして!?食事が乱れやすいこの時期に休んでしまったら、続けられるかわからない!」
これが第一に思ったことでした。
その当時、隠れ肥満の解消のためとはいえ、体重を増やすというストレスに対抗するために、トレーニングの強度が上がることを目標としていました。そしてそれが私の心の拠り所。休んだらもう持てなくなってしまうかもしれない、怖い。
ついでに、トレーニングをすることによってメンタル面の改善を感じていたので、およそ1週間休む間嫌なことがおこったらどうしたらいいんだろう?と感じていました。
今、この記事を書きながら、自分が疲れた状態だったなと再認識しています(笑)
でも、習慣化にチャレンジして、やめることが怖い人なら、きっと書いてあることに共感してもらえると思います。怖いですよね。
わかります!
休むメリットを見つける
ここでまた私はメリットを見つけようとがんばりました。
確かに体的には筋肉痛のひどいのがずっと続いていましたし、何回か怪我のような状態になってもいました。
正直、…休めるなあ、と感じたこともひとつの理由です。
トレーニングには一回1時間くらいかけていた私。
行き帰りもあわせると2時間以上かかります。
それが週4日、結構な時間を割いていました。在宅とはいえ、仕事もしていましたから、忙しかったです。
本当は絵を書いたりもしたかったので、じゃあ、休んでる間はなにか普段やれないことに取り組もう!と決めたことがひとつ。
「こんなにやめることに抵抗があることなら、ちょっとくらいやめても、また始められるんじゃないかな」と思ったこと。これがもうひとつ。
不安も、誤解も、情報不足から起こります。
さらに、「続けられるかわからない」状態を解消するためには、行動してみるのが一番です。仮に再開できなかったとしたら、自分が続けられない理由の一つが新たにわかるわけですしね。
行動しない手はないでしょう!そう思うことにして、休みました。
実際に休んでみて思ったこと
実際に休んでみて感じたことをお話します。
結構あっさり休めた
単純な性格なのか、メリットを受け入れることができ、私は1週間トレーニングを休めました。
休んでみて感じたことは多々ありますが、事前に考えたメリットが実際にメリットだったということを強く感じました。
筋肉痛はなくなったし、痛みもとれた。
できた時間で、LINEスタンプを作り始められた。
そして、1週間たったら、またトレーニングを始められた!
感じたのは「自由」
当初、トレーニングをしない1週間なんて寂しくて仕方ないだろうと思ってたんですけど、寂しいというよりはしっかりと休もうと思えていました。
LINEスタンプを作るのも案外楽しかったし、メンタルが落ち込んでも1週間くらいならなんとかなりました。
自分はトレーニングをしてもいいししなくてもいい
そう思えたとき、自由を感じました。
もちろん、体型とかも1週間で戻るわけがなかったですしね(笑)
すんなりトレーニングに復帰できたことで、逆に自分の中でトレーニングが普通になっていることが自覚できました。
これで旅行のときなんか、心置きなく休める!って思ったのが、すごく幸せでした。
気にかかったことを次々やめてみた
自由に味をしめた私は、気にかかっていたことをやめてみる実験をしてみました。やめてみて、変わらなければ、やめたいことが結構いっぱいあったんです。
良いか悪いかは、やめてみるまでわからない
やめてみたらわかることって、基本的にはやめてみるまでわからないんですよ。
本当に効果があることなら、やめてみたときにデメリットが強く出てくるはずです。
でも、今の自分にとって当たり前にやってしまっていることって、なかなか良い悪いの判断がつきづらいんですよね。
やることとやめることを決めるのは自分
何かをはじめて、良い変化を感じることはたくさんあります。
でも、効果があると「聞いたから」うのみにしていることってありませんか?
大事なのは自分が「よい」と感じること。
やめてみて気づく「必要なさ」もしくは「必要さ」。
それを知るために、わからないとき、軽率にやめてみることを大事にすることにしました。
やめたことリスト
では実際にわたしがどんなことをやめていったのか見てみましょう!
朝食をとること
もともと朝ごはんを食べない生活だったけど、ダイエットにはいいからということで朝からがっつり食べてました。
でも、どうにもしんどいのでやめてみたら、そちらにメリットを強く感じたので、朝食は基本なしを採用しています。
サプリをとること
やめてみたかった理由は海外サイトでサプリを買うのがだるくなってきていたってことだったんですが、特にプロテイン。
プロテインがなくちゃご飯から必要な量取れないよ~って思っていたのが、やめたらやめたでちゃんとご飯から食べられるようになりました。
要は取れないんではなく取らなかったんですね。
あるから頼っていたという事実が根本的な改善の邪魔をしていたんだな、と今では想います。
サプリを否定するわけではなく、自分はなにもかもを体作りに捧げるのは難しかったので、それならば必要ないなと判断したってことなんですね。
食が細いときは頼ると思います。
まとめ
「やめられないから続けてる」という状態ではなく、「やってもやらなくてもいいけど、メリットが大きいから続けている」という状態の習慣は本当に強いです。びくともしないという表現がぴったりです。
実際私は今、朝5時半に起きてトレーニングしてから出社するというサイクルが基本ですが、全然厳しいと思わずに続けられています。
これは、早朝が習慣的に正しいということではなく、私の場合はここがよかったということにすぎません。
良い習慣に大事なのは人が良いと言ったからではなく、自分が良いと思ったことを続けること。
あなたが何を良いとおもうかをあなた自身が知ることなのです。
その上で必要なのが、やってみることと同じく、やめてみること、だというお話でした。
それでは、今日はこんなところで。