プルリクを送ったら自分がマージされた話

株式会社mgnに入社しました。

この春から、試用期間として働いており、7月1日をもってそれがあけたわけです。
現在は弊社、そして当時は御社であったmgnとの出会いは、今思い返すと何かしらのご縁的なものを感じてしまいそうな出来事からはじまりました。今日はそれのお話を。

ことのおこり

もともと、会社の名前は知っていた。
いい名前だなあ、とも思っていた。
mgnという名前は「めがね」の頭文字からきているということも、なんとなく想像がついた。
生来ファッションアイテムとしての眼鏡が好きであった私の記憶に一発で残ったのも、さもありなんという感じ。

さて、株式会社mgnのサービスとして、mgn knowledge というものがある。

私がこのサービスを知ったのは、2020年12月のはじめ頃。
ツイートを見て知った。

なんと、社内で日頃行っている教育や知識を共有するサービスをオープンしたという。
くしくも当時の私は、マニュアルがない中繰り返される新人さんへの対応にとても疲弊していたとき。そんな私だったから、こんな…こんな素晴らしいことをしてくれるなんて…、と、とても感動した。

感動してすぐさま使った。PCのセットアップのコースがあり、初期設定だけでも、「他の会社さんはこんなふうにしているんだな」と視野が広がった気がした。
それだけで十分な効果があった。「どうしたらいいんだろう」と悩んでいた私の気が抜け、少し息がしやすくなったように思った。

聞かれてその時々の対応で間に合うことも多いけれど、動画や文章、いわゆるマニュアルになっているといいなというのも実感できたので、その時在籍していた会社でもほんの少しずつマニュアルを残し始めることにした。

Gitの勉強会が開かれた

そのまま年が明け、2021年1月の中旬、私が目にしたツイートはこれ。

あれ…?この会社私にやさしい?と誤解した。

なにしろこのときの私は、ちょうどこういう機会を求めていた。「なかなか踏み出せなかった方」「時間が取れなかった方」それがわたしだ。
Git使いたいなあと言いながら、本やなんかで勉強しつつ一通りの設定・操作はできた(ような気がしていた)ものの、案件に利用する機会や余裕を生み出せていなかった、それがわたしだ。

「ありがとうございます!!そういうの、ちょうどだれかと一緒にやりたいと思っていました!
そういう気持ちだった。

あとになって気づいたが、勉強した本2冊の本、どちらにも会社のひとの名前があった。

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いざ、勉強会への参加

実際、勉強会に参加してみると実に楽しかった。

mgn knowledge の講座動画を、おのおのが、おのおののペースで見ながらもくもくと勉強をするスタイルであり、これが実に素晴らしい。
聞きたいことがあればスタッフさんに直接聞けるし、何よりも「誰かと一緒に時間をとって取り組めること」と「自分のペースで学習を進められること」が両立している。

雑談部屋と集中部屋、質問部屋もあったかな。私は人がどんな話しているのか聞きたくて、雑談部屋に居座った。

講座の中には、理解度を確認する小テストみたいなステップがあった。
間違えても答えを選びなおせるやさしいスタイル。
しかし何度答えても、どれを選んでも先に進まない…。

「なにかおかしい」

そう早合点をした私が「すみません!!!これどの答えをえらんでも先に進めないのですが?????メガネクイッスチャッ」 みたいな質問をどや顔でかましてしまうのに時間はかからなかった。
「それ、答えは一つじゃないんです!」みたいにおこたえいただいたとき、超恥ずかしかった。私は正直顔から火が出ていたと思う。けれども、「自分も最初同じことをして…」と、スタッフさんがカバーしてくれた。当然、「この会社私にやさしいな…?」との誤解をつよめた。

閑話休題:類人猿

mgn knowledge と同じ頃に発表された 類人猿 というサービスがある。
これは Snow Monkey というWordPressテーマの拡張パックプラグインで、インストールしてポチポチポチッとやるだけでめちゃくちゃイケてるレイアウトが我が手に…、というもの。

これも当時の私に刺さった。

というのが、当時丁度、本当に今まさにちょうど!Snow Monkey テーマを使ったサイト制作に取り組み始めた頃。四苦八苦しながら取り組んでいく中で、プロが作ったきれいなブロックパターンを触るのはとても楽しかった。

「こんなふうにもできるの!すごい!」と思いながらブロックパターンを触るその時間が、大袈裟に言うなら私を支えてくれた。

その楽しさを言語化するならば、
自分自身は今もっともっと手前の段階でうろちょろしているけれども、今足を踏み込みかけているこの世界は広く奥深く、実にいろんなことができるんだという、いわば少し先の未来を見せてもらったような、そんな楽しさだった。

もちろん、また強く誤解した。この会社私にやさしいな?

Git勉強会、その後

勉強会では、「Git講座」を中心に学習を進めたけれども、サイト上ではそのあとのコース「リモートリポジトリ操作コース」も用意されていた。
私がより詳しく知りたかったのはそちらのコースで、それはこの勉強会のあと、自分で取り組んでみてください、ということで、第一回目の勉強会は幕を下ろす。
(※後日、リモートリポジトリ操作コースも、勉強会第二弾として開催されている)

改めてイチから順を追って学べたことで、私の混乱していた頭はとてもすっきりしていた。
そして何より「この講座を使ったら一人で学習してもなんとかなるはず!」という安心感を得ていた。

勉強会参加後、数日したころにM1 MacBook Airが手元に届いたこともあって、続きにとり組むことにした。

(この記事とおして全てに言えることだが)所属している会社のサービスだからいうのではなくて、本当に所属する前から使っているのでいうのだけれども、各レッスンに動画があること、さらに動画の書き起こしもあり、要点がまとまった概要もつけてくれている、というのが本当にすごい。

わかりやすさは 動画>書き起こし>要点 の順。
時間がかからないのは 要点>書き起こし>動画 の順。
個人やその時知りたいことのレベルに合わせやすい作りになっている。

今でも「あれどうだったっけ」と思うと探しに行っている。内緒にしてほしい

はじめての「プルリクエスト」

このコースは、プルリクエストを送って終わりになる。

最後のプルリクエストを送る部分の動画はとても心に残っている。
プルリクエストのコメント、面白いの書いてねというくだりももちろんよいのだけれど、
送信までが終わった後の「凄いですよね。ドキドキしますね。」と、講師の大串さんが言う部分、ここがとても良かった。私の心にめちゃくちゃ響いた。私だったら自意識が邪魔をして「ぎゃー送ってしまった!恥ずかしい」となるところが「凄い」「ドキドキする」というポジティブ表現になることで、聞いているこちらまで「そうか、これは確かに凄いことだ」という気持ちになる。

実にためになったし、それにこれまでもすごくすごくお世話になった気持ちがあった。
感謝の気持ちでいっぱいで、なにかお礼が言いたいとおもっていた。
だからコメントには素直に「ありがとうございました!ほんとうに感謝しています!振込先をおしえてください!」などと書いてもよかったのだけど、少しでも笑ってもらえたらいいなと思ってプルリクエストに書くコメントをふざけることにした。
実際、いったんターミナルからクローンをするあたりで講座に書いてない状況に陥ったりして苦労をしたので、その苦労を百倍おおげさに表現し、「あなたがこの手紙を読んでいるということは…」みたいに、最後のちからを振り絞ってプルリクエストを送った人という設定でコメントを書いて送った。

もちろんお礼もちょっとは書いた。

メールがきた

翌日の確か夜くらい、そういえばメールをMacBook Airに設定していなかったので、ひとまず設定した。黒い画面コースも新しくできてたし、今晩はこれをやろうかなと思いつつメールを受信していたら、およそ信じがたい件名が飛び込んできた。

「mgnで一緒にはたらいてみませんか?」

全然意味がわからなかったのでそばに居たパートナー氏に「どっきり?」って聞いてみたんだけど、「は?」って言われた。そりゃそうよね。

まさかあのプルリクのコメントで興味をもってくれたのか…!?と一瞬頭をよぎった(笑)。

その後やりとりも行って、本当にどっきりではなかったこともわかった。
なんだかよくわからないけど、面白いことが起こるもんだなぁ、と思った。

このメールはサイトのフォームから送られていたんだけど、
サイトのフォームからまともなメールがきたことがこれまでになかったし、
受信先のこのメールだって今さっき思いつきで受信したし、
もし「どうせメルマガばっかりだしまた今度でいいか〜」って思って設定を先延ばしにしていたら気づくのがもっと遅かったわけで…。
そもそも、勉強会の日、ちょっと調子悪かったから、参加するかどうか一瞬迷ったりもした…。

昔の人はすごいし、日本語はすごい。
この不思議な感じを「ご縁」って言葉で的確に表してくれている。

その後、自分の身のふりを決める時、悩まなかったか?といったらそんなことはない。誰だってそういう時、いろんな事が頭をよぎるものだ。ちょっと寝付きがわるくなるくらいは考えた。
ただ私の特性として、悩む時間を極力短くしてうごき始めたい、という部分がある。
一旦考えるけども、早めに仮定を立てて走り出してしまいたいし、0から100までのやらない・やるを決めるゲージがあるとしたら、51で決定するタイプ。
きっと周りから見たら、私はさっさと決めたようにも見えたかも。

人生って色々と面白い事件はおきるけれども、わたしにとって、基本的に事件そのものは「きっかけ」にすぎないと思っている。自分の中にある問題を顕在化させてくれるけれど、問題の種はそれ以前から持っているものであることが多い。
いつでも問と答えが自分の中では繰り返されているので、必要な分だけ悩んだら、私の場合はさっさと決めちゃって動いたほうがいいと思っている。どうせ、未熟な私のシミュレーションどおりに物事が進むことなんてほとんどない。であれば、判断材料を増やすためにはやってみるしかないよね。失敗も成功も、動かさなきゃ起きないわけだ。

結構たってから「なんで私に声かけてくれたんですか?」って聞いたら、勉強会の感じもよかったとのこと。たぶんプルリクのコメント要素もすこしくらいなくはないっぽかった。やったぜ。おもしろいぜ私。

いずれにしろ、そんなふうに私のなにかがひっかかって、声をかけてくれたのがとても嬉しかったこと、それから、この会社やさしい貯金がたっぷり溜まっていたから(笑)結局、こういうのはほんともう、ご縁だということにしている。

ということで、入社しました

以上が、春からmgnに入社していました、というきっかけの話でした。
いろんなことがおこる人生はとても楽しいですね。

自分の目の前やこの先、周りをしっかり見渡して、必要なことになんでも挑戦していきたい所存。自分が助けてもらった人・サービスなどに貢献できるチャンスが毎日あるかと思うと、嬉しい気持ちがあります。
そしてさらにその先の、もしかしたら多くの人が「うわ〜うれし〜」ってなるお手伝いができたらたまらないなとも思います。

明日からもがんばりますー。

Profile

Xiuca

神奈川県で夫・ねこ・ねこと暮らす38歳。

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